日本では江戸時代の園芸ブームで品種改良が盛んにおこなわれた。
この盆樹は多幹樹形でモミジらしさがよく表現されている。
《盆栽》
先人の知恵と伝統を受け継ぎ
自然と向き合い、理想の形に育てていく ——
盆栽を素晴らしい姿に育てるためには
長い年月と、毎日の細やかな手入れが必要です。
これは、日本犬の育成も同じこと。
日本犬とともに「和」の代表といえる盆栽の
心を込めて育て上げた名品を、
松田清松園様のご協力のもと、ご紹介いたします。
日本では江戸時代の園芸ブームで品種改良が盛んにおこなわれた。
この盆樹は多幹樹形でモミジらしさがよく表現されている。
厳しい自然を生き抜くために真柏は冬に最低限の緑を残して自らの枝を枯らす。その痕跡が舎利として白い部分として残る。
この綠・茶・白のコントラストが自然をダイナミックに表現でき、世界的に人気樹種となっている。
盆栽を語るとき、一番に言われるのは根張りからの立ち上がり、そこからの幹の動き。
この盆樹は根の発達、幹の古さ、太さにも特筆すべきものがあり、枝先までの枝分かれが素晴らしい。
盆上に幾つもの木を植えて林景を表現した津山桧。自らがその林に迷い込んだように錯覚してしまうかのような樹姿は盆栽を知らない人にとっても盆栽とはいかなるものか理解しやすい樹形である。一本一本は細いながら、古い幹には味わいがある。
一つの木から様々な柄の花が咲くことが魅力の皐月。一般的につつじは新芽が出る前に花が咲く(4月)のに対し皐月は新芽が先に成長し、その後花が咲く(5月)のが違い。
和名・山香ばしは枝を折るとよい香りがするところから命名された。
盆栽としての文人樹形は江戸時代の文人趣味からきており、細幹の枝数の少ないものを文人樹形と呼ばれることが多い。
近年では多くのホテルのロビーでも盆栽を展示し、日本らしいさりげない高級感を醸し出す演出が増えている。
五葉松は日本でも多くの品種改良がおこなわれ、日本全国各地に特徴的な品種が存在しています。
ここ、香川県高松市では黒松の台木に接いだ銀性の葉で一か所から多くの芽が出る、銀八つ房五葉松が育成されています。
この品種は種を蒔いても同じ葉性にならないため、2年生苗に接いで次の世代に確実に受け継ぎます。
堀上作業を行った五葉松。これでも30年以上は育成されています。これから鉢に植えられます。
その後、枝下げなどや針金掛けを行い、盆栽として新たなスタートを切ります。
その後も定期的に手入れを行うことで500年ともいわれる寿命が尽きるまで生き永らえることができます。
手入れがとんでもあまり姿が乱れないのがこの五葉松の良いところ。
何年かに一度は剪定作業・整枝作業や植替え作業を行って盆栽としての美しさを保ちます。
こういった作業を適確に行うにはやはり盆栽専門家のお願いしなければ、盆栽は美しく健康的に保てません。
私は国内での盆栽展示会での大臣表彰を受けるなど、確かな技術が評価されています。
それにより世界各国でのデモンストレーションや講習会に呼ばれています。
また、積極的に海外からの研修希望者も受け入れ盆栽の普及に尽力しています。
日本を象徴する日本犬と、盆栽の魅力を合わせた展示会を
どこかで開催できたらと思い、計画中です。
実現する暁には皆様にご報告致します。
松田清松園様(高松市鬼無町)