遙かな昔より、犬は人類と共存してきたと考えられています。そして1万数千年と推定される長い時間を経て、今日では300種以上ともいわれる多様な姿の犬達が人びとの傍らで暮らしています。人間の使役目的に適う様に改良され、あるものは狩猟犬として、あるものは牧羊犬として、またあるものは可愛い愛玩犬としてなどなど、目的毎に特化された姿は実に多様です。そしてそれらは全て1つの種イエイヌ( Canis lupus familiaris )から生み出されてきたのです。明確な目的のもとに改良された犬たちは人間の友として、あるいは有用な使役動物としてその能力を発揮し、私達の生活に潤いや利益をもたらしてくれています。
多種多様な犬達ですが、その形態・性能・目的等によって今日では10のグループに分類されています。そのうちの第5グループ北方系犬種(原初的な姿を止めた犬種)と分類される犬群の中に、「日本犬」と呼ばれる日本原産の犬達がいます。
日本犬は今日では世界の国の人びとの間で認知され、飼育されるようになってきましたが、さて、日本犬とはどんな犬なのでしょうか。日本犬の遥かな歴史を辿ってみましょう。
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